《エモちゃんの活動紹介》

 

生地を扱う商材の卸のメーカーで働き始めたのが3年と少し前で、

入社当時は日々捨てられるサンプル商品や生地を見て

「まだまだ使えるのにもったいない…」

という気持ちが強くあったのを記憶しています。

 

生地もったいない精神が健在だったその頃、

あるアニメにハマってしまい、

登場人物が好きで好きで苦しくなってしまいました。

 

元々オタクではないので、

沸き起こる初めての感情の処理法がわからず

会社の廃棄生地を使用してアニメの登場人物を刺繍したのが始まりです。

糸が折り重なる様子と、

カラフルな色で面が埋まっていく過程が楽しくて、

時間と手間がかかるからか、

何か魂が宿るような感じもあって夢中になりました。

 

刺繍を枕元に置いて一緒に寝たり、

刺繍の顔面を15体ほど部屋の壁に貼り付けて飾っていたのですが

本当に何か宿りそうで怖くなってやめました。

 

 

平日は仕事から帰って仮眠を取って朝4時まで、

土日は引きこもって1日10時間ほど、

多い時は週に50時間ほど刺繍していました。

 

1年ほどアニメのキャラを作りまくって、

それから好きなCDのジャケットを刺繍したり、

自作のイラストや風景を刺繍するようになりました。

 

 

wai wai music resortのWWMR 1 のアートワークの刺繍をさせてもらったのもその頃です。

 

エブリデくん作のコラージュの下絵を送ってもらい

それを見ながら刺繍しました。

グラデーションの空と海、

ゴツゴツの岩には葉が生い茂った木が生えていて、

空にはアクセントの鳥のシルエットがあり、

全部盛りの一枚になっています。

 

空と海はまだら模様に不均一に糸が出るよう、

2色以上の糸を同じ糸口から引き揃えて刺繍しています。

 

岩は細い毛糸で下地を作り、その上から刺繍糸できつめに濃い色を刺繍し

地の部分の毛糸を押さえつけて立体感を出していて、

 

木の葉っぱは、糸を表面に余らせながら刺繍することで

丸みのある葉の塊のシルエットを表現しました。

画面の中に異なる刺し方で表現をするモチーフが混在していて、

刺繍の性質や、刺繍で表現できるものを理解した上で

ここまで旨味が凝縮された下絵を作るなんてすごいなぁ、と思いました。

 

 

去年は私の中で"質感ブーム”で、

発光ダイオードや高速道路のライト、蛇口、お肉などを刺繍しました。

糸なのに光っているように見えるって面白いなぁと思ってて。

 

今後も興味があるものを作っていきたいです。